中国の冬虫夏草
2/13 中国の冬虫夏草
1990年台に入って、馬軍団の活躍で冬虫夏草が知られたことで火が付き、2008年北京オリンピックで中国の金メダルラッシュで、スポーツ関係者が買い求め、急騰しました。
当初はキロ80万円で流通していましが、4~5倍に値上がりしました。
このため、偽物や金属粉を混ぜ重量を上げたりし、不良品が多くなりました。
馬軍団が合宿を行った、チベット自治区の高原などでは、天然の冬虫夏草を求め、乱獲が進み、現在絶滅危惧種に指定されています。
現在中国では、最高級の冬虫夏草(学名:シネンシス冬虫夏草)が、ほとんど出回らない状態です。
中国では、シネンシス冬虫夏草以外を虫草と呼び区別していますが、成分が近いサナギダケを使い、栽培を研究してきました。最初は、コウモリガ培地、虫培地、蟻培地、研究が進んでいるところでは、薬草培地に切り替わっています。
一方国内でも、サナギダケを使い、蚕培地で栽培していますが、中国の研究所の方は「日本は30年遅れているね。手間がかかりすぎ、量産できない。中国は栽培の有効成分を探り当てている」と話されていました。(視察にいった友人談)
また、中国では、食べるものや漢方(中国では中医薬といいます)は、中国産は信用されていないのですとも言っていました。