冬虫夏草と虫草②価格
2/6 冬虫夏草(シネンシス菌)の分布図
最高級のシネンシス菌は、チベットやヒマラヤの山岳地帯で、3~4年かけて育ちます。
このあたりも、国境を越えて、冬虫夏草を大国が事実上管理しているといわれます。
このため、最高級の冬虫夏草は、上層部しか手に入らないといわれます。
中国では、現在5~7ヶ所の冬虫夏草の研究所があり、虫培地から薬草培地など、栽培方法の研究がすすんでいます。(中国の研究所にいわせると、日本は30年遅れているとのことです。)
中国では、虫培地から一歩すすみ、その中の有効成分を分析し、調合した有機培地栽培が最先端となっています。
また、栽培方法も、進化して、自然界では3~4年かかるのを、約3ケ月で成分の優れた冬虫夏草を栽培できるようになっています。
成分分析でも、最高級のシネンシス菌には及びませんが、かなり近づいています。
しかし、チベット・ヒマラヤの山岳地帯での自然のものと、評価がことなり、菌床栽培も「虫草」に分類されます。
虫草と冬虫夏草の価格2014年
中国上海の店頭価格です。
左が冬虫夏草(シネンシス菌)、右が虫草サナギダケ(日本でも栽培されている種類)
冬虫夏草・・・9000円/g(300,000円/40g)
虫草サナギダケ・・・12円/g
・このように、冬虫夏草と虫草とは、価格でもわかるように、異なるものです。
国内においては、このサナギダケで栽培するものも冬虫夏草と呼んでいますが、まったく価値が違うようです。